井原西鶴の『日本永代蔵』


9.  鯨取りの源内


紀伊の国の泰地という所に鯨に銛を打ち込む天狗源内という名人がいた。鯨に銛を打ち、あてた印に風車のついた旗を立てた。ある日射止めた鯨は丈が33尋もあった。鯨一頭で長者になるが、源内は鯨の骨も捨てずに粉にして油を絞って金をもうけたのであった。